私は幸せ あなたの答え

私は誰かと交際している間に、その人の悪口を言わないという約束があった。

自分のなかの自分の知らない約束みたいなことだった。

 

私は、誰一人として、かれの悪いところを言わなかった

言ったのは一緒に暮らし始めて喧嘩したことが多分初めてだろう

 

だから、友達は口をそろえて

はるちゃんなら大丈夫と言ってくれてたし、

私を信じてくれた。

 

私も信じてたというか、

飲み込んでいたのか

本当にどうでもよいことだったのか

今となっては分からない

 

私は文章を見れば人を判別する能力に近いものがある。

そりゃそうだ、文章でお金稼いでるんだもの。

彼の父とそっくりな文体に分のセンス、私には誤魔化しの効かないことでした。

 

SNSで彼のアカウントをたまたま知ってしまうことがあった。

この間、それをちらっと見てしまった

 

私のことを、私とのことをネタにしていた。

ネタになんかできないと思うんです。

結婚前提だったことって。

 

私は破局してから、それを付き合いのある友人にのみ教えている。

ごめんなさいと、心配かけてごめんと、

でも、また頑張るからこれからも仲良くしてくれと応援してくれと。

それで、みんなが応援してくれて、幸せ者だなって思ったくらいだ。

師にいたっては電話をしてきてくださった位だった。

 

ネットでは一切口を塞いでいる。

何も言っていない。私との約束を守り続けた。

 

その間に、彼は破った

あなたは知らないと思う、私が気付いたことに。

知ってても、私にはたどり着けないと思う。

辿り着いても別にいいけど、だって先に言ったのは貴方なのだから。

 

 

私がずっと私としていた約束を守り抜いたのに

そういう風に返すのかと、

そういう風にするのかと、

どうしてなんだろうと理解が追い付いていかず。

静かにどこか激高しているようで、ドクターに怒っていいと思うといわれた。

私は心の一部を置いてきてしまっているのかもしれない。

 

私はどうするんだろう。

今は、記憶も良いことも悪いことも消えてしまったから。

その日が来るまで、分からない