ヘルプマークは小さな叫び
私は、見かけは普通の女性です。
でも、実は内部障害をいくつか抱えています。
ヘルプマーク、ご存知でしょうか。
私も持っています。
私は耳がある音域が極端に両耳聞こえていません
うつ病を遺伝性で持っているため、具合が悪いと、席に座っていることもきついです。
小麦の得意アナフィラキシーなため、発作を起こせば呼吸が苦しくなって死んでしまうかもしれません。薬を打たないと確実です。
鍛えていても呼吸器が弱く、ぜんそく患者並みの肺活量しかないです。
それでも、世間の人にはそれは伝わりません。
私が普通に歩いて普通に音楽を楽しんで、普通にご飯を食べているからです。
哀しいことだし、嬉しいことですけれど
私にとってヘルプマークは命をつなぐものです。
そして、災害時に判断を誤らないためのものです。
ヘルプマークというと仰々しく聞こえるかもしれません
けれど、普段は確かに、普通に生活を送っています、私の普通の生活を。
その中でも、本当は少しだけ不自由しているんです
みんな元気じゃないのが普通だと思う人もいると思いますが
いわゆる内部障害の場合は、そういうことではありません。
いきなり具合が悪くなる人もいれば、
命に関わる人、いざという時に身を護るために。
そういういろんな形があります
具合が悪くて優先席に座っていても
「若いんだからどけ」そんなことをいう方もおられることも事実ですし
普通の席に座っていても同じです
それは、怪我をして目に見えても同じでしたけれど。
でも、いつも助けてほしいわけではないんです、私たちは
少し具合が悪くなったり、倒れたりしたときに、
少しだけ助けてほしい、お願いだから命をつないでほしい
そんな願いを込めてつけている人も中にはいます。
色んな人がいるんです。本当に色んな人がいるように。
日本語って難しい、思いやりも難しい。
私は、普通の時は普通に過ごしています。ヘルプマークは外してもいます。
普通に席も譲ります。
いつも助けてほしい、そんなことは思っていません。
ただただ、ちょっとでいいから、困ってそうな時は助けてほしい。
そんな小さな叫びなんです。