今更 P.I.W横浜

今年の五月に初めてフィギュアスケート

正確にはアイスショーの観戦に行きました。

 

大好きな選手がいるんですね、私。

引退なさりましたが、町田樹さん。大好きなんです。

 

元からフィギュアスケートが好きで。

スポーツを観戦することのない私が、唯一観戦するスポーツです。

 

彼のことはもとはあんまり好きではなくて

でも、私、療養していた時期がありまして。

 

たまたま心もボロボロになっていた時に

TVを見てたんです、たまたま。

 

その時に、始まったのが

町田樹氏の、第九です。あの伝説のプログラムです。

アメリカ大会だったと思うのですが、完ぺきな演技だった記憶があります。

そして、完璧なのにとても熱い。魂のこもった演技だったのを記憶しています。

全ての時間を演技に使う、その姿勢に感銘を受け、それから彼の出る試合はずっと見ていました。

 

彼が引退して、私、時間が止まってしまったのです。

抜け殻みたいになって、その後、日本は羽生君の勢いが止まらず。

今は宇野選手が伸びていますが、あまり記憶がないのです。

その位、観なくなりました。

 

でも、たまたま、彼の進学した早稲田大学に行く機会があり、

「あー、町田君今何してるのかな」って調べて公式HPを発見したら

 

P.I.Wに出ることを知りました。

私は何せ1人が好きで、一人でどこまでも行っちゃうくせがあります。

その日のうちに、行くことを決め、仕事のシフトが出るのを待ちました。

 

仕事が会計系なので決算と丸被りして、疲弊していました

メンタルもプライベートでズタボロな中、向かいました。

うっかり午前の会を買ってしまうというミスを起こし、新幹線に乗りました笑

 

色々と調べて、準備して向かってパンフレットも買いました。

一人で、のんびりと開演を待ちました、西A席でしたが近くてびっくりしました。

 

そこにあったのは、ただただ美しい空間でした。

私は、町田樹氏を観に行ったのですが、やはり第一線で活躍なさる方たちの演技力は素晴らしいものがありました。表現力というのが直に伝わるというか。

物語に入り込んでるというか。

氷の音や、氷の欠片、証明、全てが美しかったです。

 

お目当ての町田樹氏は

最後の登場となりました。公的には学問優先ですからね。

でも、今が最高なんじゃないかって思うくらいにすばらしかったです。

現役のころはどこか張りつめていた(当たり前ですけれど)気がして

それが、まったく感じられなかったのです。

 

私は何も知らなくてただただ「楽しそうだなぁ」と思っていたのですが

あとで知ったことですが「バジルとは生きる喜びがテーマ」で、

本当に楽しそうだったのが印象的でした。

彼の演技の直後、第九が流れたのも、素晴らしかったです。

 

目の前を目にも止まらぬ速度で滑っていく彼、

本当に素敵でした。

終わってから、しばらくぽけーとしてしまいました。

 

今は、生活があわただしいのでわからないですが

また、もう一度、拝見したいなと。

私の中の町田樹氏への敬愛の念は、燃えているのでした。