冗談じゃない
リーガルハイ 第9話 冗談じゃない
私にとってこのセリフは支えです。
私は小麦アナフィラキシーの寸前と診断されています。
特異型であるがゆえに、それは理解されにくいです。
血液検査で出ない、発作を起こすまでアレルギー反応は起こさない。
そして、微々たる量であるならば、全く問題にならない。
小麦をメインにしたものは食べられなくなりました。問題はないですけれど。
洋食も、和食も鍋の締めのあとに出た小麦のエキスも怖くて汁は口にできない。
ご飯を食べれば1時間はお風呂や激しい運動は厳禁。
もし、発作を起こしたら、命をつなぐ薬を打たなければ、命を落とす。
それが小麦特異型 アナフィラキシーです。
全てのアナフィラキシーで言えることですが、
「起こしたら、いつ命を落としてもおかしくない」ということです。
ある日、らいぶの帰りに電話で待ち合わせをしていたら
「今、ラーメン屋の前通過した」と何気なく言ったら
「ラーメンでもいいですね~、メキシコ料理屋の前にいますよ」といわれた。
私にとって、今、最も安全に食べられるのは和食とフォーなどの米粉のみである。
彼女はそれを知っている。それを言われたのは予想外だった。
その日、私は「健忘性乖離」を別の人に嘲笑われた。
健忘性乖離は、簡単に起こすものじゃない。
「いいねw」
人格崩壊を防ぐほどの悲しみ触れたとき、人は記憶を一時的に消す。
それはいつか、あく。でも、それは大丈夫になったとき、意識もせずにいきなり。
本人が操作できない、全くと言っていいほど。
健忘性乖離を起こし、命に関わることを冗談でもいわれ
精神的にぼろぼろで
たぶん生まれて初めてしゃがみこんで泣き崩れた。
人は二回死ぬというけれど、
私はそうとは思わない。
人は何度でも死ぬの。それをぎりぎりで防いでいるだけ。
精神的に、肉体的に、そして記憶から消え去り。